
「まず検査しないと次の一手を打ちにくい」とし、早めの受診を呼びかける県小児科医会の奥川敬祥会長=長岡市
激しいせきが長く続く「百日ぜき」の患者が急増している。新潟県は17日、今年の報告数が13日時点で553件(速報値)となり、年単位での過去最多になったと発表した。流行の原因は明らかになっていないが、新型コロナウイルス禍後の行動規制緩和や集団免疫の低下が指摘され、国内では抗生物質に耐性を持つ菌も確認されている。特に乳児は重症化しやすいため、小児科医は早めの受診による感染拡大防止や、ワクチン接種を呼びかけている。
県によると、7〜13日の届け出は118件だった。現在の調査方法になった2018年以降、これまでの県内最多は19年の499件だった。新型ウイルス禍の21〜23年は30件程度で推移していたが...
残り602文字(全文:902文字)