横田早紀江さんからの手紙に目を通し、「もう一度会って励ましたい」と語る羽賀幸子さん=南魚沼市浦佐
横田早紀江さんからの手紙に目を通し、「もう一度会って励ましたい」と語る羽賀幸子さん=南魚沼市浦佐

 南魚沼アジア交流会会長の羽賀幸子さん(93)=南魚沼市浦佐=は、新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の母早紀江さん(89)と交流を続けてきた。しかし近年は新型コロナウイルスの流行などがあって、早紀江さんと連絡が取れていない。早紀江さんの体調を気遣いつつ、「もう一度会って励ましたい」と望んでいる。

 2007年、新潟市で開かれた全国地域婦人団体研究大会でパネリストを務めた横田滋さん、早紀江さん夫妻に初めて会った。講演を聞いて心を痛め、...

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