ひながふ化したとみられるコウノトリの巣=5月29日、上越市三和区
ひながふ化したとみられるコウノトリの巣=5月29日、上越市三和区
ひながふ化したとみられるコウノトリの巣=5月29日、上越市三和区

 上越市教育委員会などは30日、三和区で営巣している国特別天然記念物のコウノトリのつがいの卵がふ化したと発表した。市内では吉川区で4月上旬、別のつがいが2年連続でふ化に成功しており、今季2例目の繁殖となった。市内で異なる場所のふ化が確認されるのは初めて。

 コウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)の専門家が、5月29日に撮影した動画や市民が撮影した写真を確認。親鳥がひなに餌を与えるしぐさをしていることから、ふ化したと判断した。

 市教委によると、つがいは鳥取県でふ化した3歳の雌と京都府でふ化した6歳の雄で、4月25日に抱卵を始めた。

 文化行政課の担当者は「無事に2...

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