
記者会見する浅尾環境相=30日午前、環境省
浅尾慶一郎環境相は30日の閣議後記者会見で、新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の公式確認から60年となる31日に新潟市中央区で開かれる式典への出席について「新潟水俣病を含む公害の歴史と教訓を後世に伝えることは大変重要だ」と話した。
【関連記事】
「私の人生、かえして」 胎児性患者・古山知恵子さん、新潟水俣病公式確認60年式典であいさつ
環境相の式典参加は...
残り1026文字(全文:1191文字)