浅尾慶一郎環境大臣らと新潟水俣病の患者団体の懇談会
浅尾慶一郎環境大臣らと新潟水俣病の患者団体の懇談会

 60年が過ぎても、被害者と国の溝が埋まらないことが改めて浮き彫りになった。新潟水俣病公式確認から60年となった31日、新潟市での式典に合わせて行われた被害者団体と浅尾慶一郎環境相の懇談。新たな救済方法を求める被害者側に対し、浅尾氏は現行制度で対応する方針を繰り返し、話し合いは平行線をたどった。用意された原稿を読み上げる浅尾氏に、被害者が「大臣自身の言葉を聞きたい」と声を荒らげる場面もあった。

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