
「家庭教師のトライ」の運営会社トライグループ(東京)が中学生向けのオンライン教材に「水俣病熊本県水俣市のチッソ水俣工場から不知火海(八代海)に流された排水に、毒性の強いメチル水銀が含まれ、汚染された魚介類を食べた住民らに手足のしびれや感覚障害、視野狭窄(きょうさく)といった症状が相次いだ。1956年に公式に確認され、68年に国が公害と認定した。母親の胎内で影響を受けた胎児性患者もいる。根本的な治療法は見つかっていない。新潟県の阿賀野川流域でも同様の病気が発生。この新潟水俣病のほか、イタイイタイ病、四日市ぜんそくとともに、四大公害病と呼ばれる。が恐ろしいのは、遺伝してしまうこと」と誤った内容を表記した問題で、新潟県と新潟市などは2日、トライグループに対して適切な情報発信を求める要請文を出した。
要請文は新潟県、新潟市のほか環境省、熊本県、鹿児島県、熊本県水俣市の連名。誤表記が学習者に誤解を与え、水俣病被害者とその家族への偏見・差別を助長する可能性があると指摘した。教材にアクセスした人が...
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