J1アルビレックス新潟は第19節を終え、19位で今季のリーグ戦を折り返した。樹森大介監督を新たに迎え、「新潟史上最高」を目標に掲げて臨んだJ1復帰3年目のシーズンだったが、J2降格が現実味を帯びる状況となっている。苦しんだ前半戦を振り返る。

 (運動部・片野透、富山翼)

 今季は開幕から白星がつかめず、リーグ戦初勝利は第9節神戸戦にまでずれ込んだ=表参照=。現在18試合を消化し(第15節は6月25日に延期)、通算成績は3勝7分け8敗。前半戦の大部分をJ2降格圏で過ごした。

 総得点19はJ1で13位と中位だが、総失点27はJ1ワーストタイ。7試合あった引き分けのうち、6試合はリードしながらも、守り切れずに追い付かれた。樹森監督は「序盤戦、勝てる試合が多かった中で、勝ち切れなかったことが大きく響いてしまった」と話す。

◇長谷川活躍も、新戦力は…

 そんな中で、前半戦で存在感を放ったのがMF長谷川元希だ。加入2年目の今季は2トップの一角としてリーグ戦全試合に出場し、チーム最多の6得点を挙げた。守備での貢献度も高く、前半戦18試合の総走行距離はMF藤原奏哉に次ぐチーム2位を誇る。

 長谷川は「筋トレを増やし、食事面も改善に取り組んだことが今の結果につながっていると思う」と語る。

 一方で誤算だったのは...

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