
慶応大学などのチームがまとめた47都道府県の約30年間(1990〜2021年)の健康状態に関する研究で、新潟県の平均寿命の延びが他県に比べて小さいことが分かった。6・9年と最も延びた滋賀県に対し、新潟県は5・0年だった。なぜ健康状態に差がついたのか。結果をまとめた慶大グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)の野村周平特任教授(36)=国際保健=に、要因と改善のための対策を聞いた。
-研究結果によると、2021年の日本の平均寿命は1990年から5・8年延び85・2歳になりました。延びた理由は。
「さまざまな病気の死亡率が...
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