自宅の古民家の前に広がる棚田で作業するピトッツィ・アルベルトさん=5日、佐渡市中興
自宅の古民家の前に広がる棚田で作業するピトッツィ・アルベルトさん=5日、佐渡市中興

 異国からやってきた移住者たち。佐渡の自然に、暮らしに、人に魅せられ、それぞれの居場所を見つけた。今やすっかり「佐渡もん」。外国人移住者の歩み、目に映る佐渡を紹介する。

 金北山の麓に立つ古民家と、足元に広がる棚田。ピトッツィ・アルベルトさん(51)=イタリア=にとって、ここが今、情熱を注ぐ舞台だ。佐渡で就農して5年。太陽と月を表すイタリア語から名付けた「ソーレルーナ農園」は、無農薬、無化学肥料、天日干しと自然に寄り添った米作りを続ける。早ければ7月にも自宅の一角に農家民宿を開業する。

 舞台俳優から大工、僧侶、そして農家へ。転身を繰り返してきた人生だ。

 2000年、「パントマイムの神様」と称され...

残り1135文字(全文:1435文字)