
馬場康氏
道路や橋などのインフラ老朽化や、人手不足への対応が課題となっている建設業界。デジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革を通じ、人材確保を急ぐ。2024年12月、加賀田組(新潟市中央区)社長に就任した馬場康氏(66)に、今後の見通しや自社の取り組みを聞いた。(報道部・土田潤)
-24年9月期は増収増益と好調でした。
「25年9月期も(増収増益の)予算は売り上げ、利益ともに達成の見込みだ。受注の割合は県内が半分を占め、東京と東北で5割。人口が集中する首都圏の建築需要はまだまだ期待できるので増やしたい」
「地元新潟では地域の守り手としての役割を果たす。公共インフラの老朽化が進んでおり、維持補修の工事が課題となっている。資材高などの影響から建築分野も新規ではなく、メンテナンス需要が増加する。対応を強化したい」
-人件費、資材などのコスト高の見通しは。
「マンションなどの建築コストは...
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