
火災から1カ月以上たっても車が通行できないままの現場周辺の道路=三条市居島
三条市の飲食店街「本寺小路」エリアで5月に発生した大規模火災から1カ月余りがたった。現場では被害建物の撤去がほとんど進まず、周辺道路の通行止めが今も続いている。三条商工会議所は市に、がれき撤去費用などの支援を求める陳情をした。街が再びにぎわいを取り戻すため、被災した店舗や企業の再起を後押しするよう要望している。
火災は5月10日、居島のビル内のバーで出火し、周辺へ延焼した。水損被害も合わせ、飲食ビルやクリーニング事業者など10棟(空き家含む)が被災した。
三条商議所は市に、(1)被災企業が再起するための、がれき撤去費用の支援(2)事業再建に向けた制度融資や相談体制の整備(3)企業版ふるさと納税を活用した再建プロジェクトの創設-の3点を要望した。
がれき撤去など迅速な対応が必要な施策に続き、被災現場の再建が、将来的に本寺小路エリア全体のにぎわいにつながるよう支援を求めている。
金子太一郎副会頭、観光・サービス部会の石川友意部会長らが6日に市役所を訪ね、滝沢亮市長に文書を手渡した。石川部会長は「被災した人は、この後どうしたらいいのかという状況。大変な状況の中で、できるだけ市からも支援をいただきたい」と語った。
滝沢市長は本寺小路を「三条の街にとって大事なエリア」とし、「どのようなことができるのか、街や地域を挙げてどのように協力していくことが大事なのか、引き続き考えていきたい」と話した。
◆「市の対応遅い」市議会で批判
本寺小路エリアの...
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