新潟地裁
新潟地裁

 母親に暴行し、死なせたとして傷害致死罪に問われた上越市の無職男の被告(48)の裁判員裁判で、新潟地裁(小林謙介裁判長)は23日、懲役5年6月(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は昨年11月6日、自宅で母親=当時(79)=の脇腹を多数回踏みつける暴行を加え、外傷性ショックで死亡させた。

 小林裁判長は判決理由で、被告が再就職先などを巡る口論で母の発言に激高し「身体の枢要部を目がけ、執拗(しつよう)で苛烈な暴行を一方的に加えた」と指摘。暴行後に母の異変を察しながらも、発覚を免れようと約16時間放置した点も非難した。

 弁護側は被告に軽度知的障害があり、十分な社会的支援が受けられな...

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