
拉致被害者早期帰国に向け来場者に協力を呼びかけた曽我ひとみさん=6月27日、新潟市中央区
北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(66)=佐渡市=が27日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで講演した。共に拉致された母ミヨシさん=失踪当時(46)=や被害者家族の高齢化を案じ、「少しの時間の余地もない。どうしたら一日でも早く解決できるか、一緒に考えてほしい」と訴えた。
曽我さん親子は1978年8月12日に佐渡市内で拉致され、2002年にひとみさんだけが帰国した。「助けを願いながら過酷な環境に耐える苦しさは言葉で表せない」と語り、今も安否が分からない母に「帰って来たら好きなことや家族との時間を存分に味わってほしい」と話した。
また来場者に対し、日頃拉致について話題にしたり、救出に向け...
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