
参院選立候補者の訴えに耳を傾ける有権者たち=7月3日、見附市
「毎月のように値上がりが続いて困っている」。参院選が3日公示され、県内の有権者からは物価高対策に関心を寄せる声が多く聞かれた。コメ問題では、高騰する米価を落ち着かせる消費者目線の対策だけでなく、農家の所得増につながる農政改革を求める声も。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡っては、地元の声を国へ届けるよう求める意見が上がった。
収入を年金に頼る高齢者にとって、食料品の値段が上がり続ける現状は深刻だ。上越市の無職男性(81)は「物価高への対応が一番の関心事で、大きな争点」と言い切る。
ただ、給付金や消費減税など、各党が掲げる生活支援策は「財源も必要で、票を稼ぐための政策」に映ると言う。「物価高...
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