
家計簿を指さす50代女性。家事、育児と仕事に追われる中、物価高で暮らしを圧迫され「疲労感が大きい」=新潟市東区
20日投開票の参院選で最大の争点となっているのが物価高対策だ。食料品やガソリンなど生活に欠かせない品目の値上がりが続き、県民の生活を直撃。賃上げも追い付かない。各党は消費税減税や現金給付など負担軽減策を打ち出すが、実効性や財源確保の手法には不透明感も漂う。物価高に悩む県内の現場で有権者の思いを聞いた。(3回続きの1)
エアコンのない居間に窓から熱風が入る。最後にゆっくり湯船に漬かったのは、いつだったか。新潟市東区の50代女性はアパートで中学生の息子と暮らす。「もう削る出費はない」。そう言って額の汗を拭った。
まだ息子が幼かった頃に離...
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