
製材を進める吉井木材工業の従業員。会社は物価高が続く中で賃上げを続けている=佐渡市
20日投開票の参院選で最大の争点となっているのが物価高対策だ。食料品やガソリンなど生活に欠かせない品目の値上がりが続き、県民の生活を直撃。賃上げも追い付かない。各党は消費税減税や現金給付など負担軽減策を打ち出すが、実効性や財源確保の手法には不透明感も漂う。物価高に悩む県内の現場で有権者の思いを聞いた。(3回続きの3)
新潟市の印刷会社に勤める男性(41)の月給は今春、前年度より9000円増えた。入社19年で過去最大の上がり幅だった。しかし「満足できない。家計は赤字だから」と、ため息交じりに語る。
値上がりしたからと、弁当のおかずから定番だったサケが消えた。好物のチョコレートも我慢している。子...
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