地中熱を地上に伝えるヒートパイプの敷設工事=長岡市上富岡町
地中熱を地上に伝えるヒートパイプの敷設工事=長岡市上富岡町
地中熱を地上に伝えるヒートパイプの敷設工事=長岡市上富岡町

 電気や石油、ガスに頼らない地中熱を使った融雪システムが、長岡技術科学大(長岡市上富岡町)の講義棟玄関前に敷設され、今冬から稼働する。土木工事業の興和(新潟市中央区)が寄贈した。

 融雪できる面積は約5平方メートルで、学生が頻繁に行き来する場を選んで敷設した。地下15〜20メートルまで掘削してヒートパイプを埋め、その中の代替フロンが地中熱を集めて地上に運び、舗装を温めて融雪する仕組みだ。維持費用はかからない。JR新潟駅南口広場や新潟バイパス弁天インターチェンジなどに、施工例があるという。

 鎌土重晴学長は「脱炭素に貢献する最新の技術で、今後さまざまな所で使われていくだろう」と期待した。興和の齋藤浩...

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