
良寛やトキをテーマにした舞や能が披露された薪能=23日、佐渡市相川下戸村
「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録1周年を祝う薪能が23日夜、佐渡市相川下戸村の春日神社能舞台で上演された。かがり火に照らされた能舞台で、重要無形文化財保持者(総合認定)で観世流シテ方の能楽師、津村禮次郎さん(83)らが、良寛やトキをテーマにした舞や能などを披露。観客は幽玄な世界に酔いしれた。
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公演は、津村さんが代表を務める一般社団法人「和音」が主催した。幕開けは、新潟県初上演となった創作舞「良寛」。信濃川の氾濫などつらい現実に対する良寛の苦悩や、現代に通じる思想を舞で表現した。琵琶と笛の清らかな音色が響く...
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