透明化処理をする前は白かったマウスの頭蓋骨(左)は、試薬に浸すと右端のように透明になる(新潟大提供)
透明化処理をする前は白かったマウスの頭蓋骨(左)は、試薬に浸すと右端のように透明になる(新潟大提供)

 新潟大学脳研究所と理化学研究所の共同研究グループは26日、生きている動物の頭蓋骨を高度に透明化する技術「シースルー法」を開発したと発表した。脳内をあるがままの状態で観察できるようになり、脳がつかさどるさまざまな行動や病気の状態における脳内情報処理の理解が進むことが期待される。

 これまで脳内を観察するためには、多くの場合、頭蓋骨を取り除き、透明なガラスを埋め込む手術が行われてきた。ただ、頭蓋骨を取り除くことで脳圧が変化したり、炎症反応を引き起こしやすくなってしまったりするなどの問題点があった。

 この研究では、...

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