サッカー女子のWEリーグでプレーし、リーグ屈指の長身DFだった浦川璃子さん(27)が、今年7月からアルビレックス新潟レディースのフロントの一員として奔走しています。約20年の競技人生にピリオドを打ち、営業活動や動画編集などに日々奮闘している元WEリーガーに話を聞きました。

<うらかわ・りこ>1998年1月14日生まれ、大阪府出身。180センチ。小学2年でサッカーを始めた。中学時代の2011年、なでしこジャパンのワールドカップ優勝を見て、本格的にプロを志す。スペランツァFC大阪高槻、明治国際医療大などを経て、2020年に新潟Lに加入。2025年5月に現役を引退した。

営業回り、企画書づくり…「毎日良い経験」

(いまはどんな仕事をしていますか)

営業担当という形で働かせてもらっています。7月はスポンサーさんに継続のお願いに行ったり、新規のお願いしに行ったりしていました。新規はまだまだ多く行けていないですが、営業回りでクラブハウスにいない日もあります。最近は少し落ち着いて、資料や企画書をつくる時間も出てきました。

打ち合わせをする浦川さん=8月、聖籠町

(選手時代も働きながらサッカーをしていましたが、違いはありますか)

選手時代は1年目が法律事務所、その後は県スポーツ協会で働いていました。電話対応とかは身に付けていたんですけど、それまでと比べると、圧倒的にお客様との対面が増えました。

この1カ月はずっと山本(英明)社長に金魚のフンかのように付いて回っていました。ありがたいことに、応援していただいているスポンサーさんが気付いて下さることもあります。いろんな社長さん方からお言葉をいただいて「毎日いい経験だな」って思いながらやっています。

引退決断の背景は…

(アルビレディースでは約5年半プレーしました。引退を決断したのは)

昨季(2024~25年シーズン)の契約前に...

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