原子力エネルギーを使い水素を作る研究が紹介された講演会=柏崎市藤橋
原子力エネルギーを使い水素を作る研究が紹介された講演会=柏崎市藤橋
原子力エネルギーを使い水素を作る研究が紹介された講演会=柏崎市藤橋

 日本原子力研究開発機構(JAEA)で研究主席を務めた稲垣嘉之さん(69)の講演会が、柏崎市藤橋の新潟工科大で開かれた。学生や市民ら約70人が、原子力エネルギーを使って水素を作る仕組みを学んだ。

 新潟工科大と工科大の教員や市民でつくる団体が企画し、8月上旬にあった。稲垣さんはJAEAで、次世代原子炉の一つ「高温ガス炉」を活用して水素を作る研究に従事してきた。

 東京電力柏崎刈羽原発のような「軽水炉」は熱によって水を蒸気に変え、蒸気でタービンを回して発電する。一方、高温ガス炉はヘリウムガスを使って発電する。JAEAは茨城県大洗町に、研究用の高温ガス炉を保有している。

 講演では、高温ガス炉の特徴とし...

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