雪を溶かすために水を流している国道405号。車が水しぶきを上げ、行き交う=津南町大赤沢
雪を溶かすために水を流している国道405号。車が水しぶきを上げ、行き交う=津南町大赤沢

 津南町の秋山郷を走る国道405号を進み、長野県境近くに差しかかると、道路上を水が川のように流れている。道路の雪を溶かすための「路面流水」だ。道路脇は白くなっているが、路面には雪がない。車は水しぶきを上げて走り抜ける。

 毎年12月ごろから翌春まで、大赤沢集落と前倉橋までの約1キロにわたる区間で水を流す。集落では、多くの湧き水が流れ込む沢の水を、農地などを潤す用水として使っている。用水は冬の間、国道と集落内の町道の雪を溶かしている。

 区間の高低差は100メートルほどあり、...

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