原材料から手作りにこだわった猫ちぐらを編む玄間隆さん=出雲崎町川西
原材料から手作りにこだわった猫ちぐらを編む玄間隆さん=出雲崎町川西

 関川村の伝統民芸品として知られる猫の寝床「猫ちぐら」が、出雲崎町川西の「猫ちぐら工房げん」で作られている。玄間隆さん(70)が材料の稲わらを栽培し、一つ一つ手編みで完成させている。わら細工に適した古代米を使い、丈夫で見た目も良いことから、ふるさと納税の返礼品としても人気が高まっている。

 玄間さんが初めて猫ちぐらを作ったのは、10年以上前。以前から木彫りなど手を動かすことが好きで、新しいことに挑戦しようと思ったのがきっかけだった。

 関川村で実演を見学し、娘が探してきた10ページの手引きを読みながら、独学で技術を習得した。玄間さんは「1年目に作った20個は何とか形になったが、販売はしなかった。今...

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