新潟県は11日までに、日常的に人工呼吸器やたんの吸引が必要な「医療的ケア児」に関する実態調査の結果を公表した。県内の医療的ケア児(0〜18歳)は298人で、年齢が上がるほど福祉サービスの利用に不便を感じる傾向が明らかになった。県は今後の支援体制づくりに今回の結果を生かす考えだ。

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 県は医療的ケア児と家族の実態を把握し支援策を検討するため、昨年11月から調査を実施。福祉サービスの利用状況や困りごとなど6項目について尋ね、保護者が主に回答した。県議会6月定例会で報告した中間結果では284人だったが、その後14人増えた。

 調査によると、年代...

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