県内は18日にかけ、前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、下越地方を中心に非常に激しい雨が降った。新発田市や村上市で計88軒の床下浸水が確認されたほか、新潟市や新発田市を中心に停電が発生。また道路の冠水による通行止めや列車の運休など、交通にも影響が出た。

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 新潟地方気象台によると、24時間降水量の最大値は村上市(高根)の233・5ミリで9月の観測史上最大となったほか、関川村で109・5ミリ、胎内市で100・0ミリだった。

 県のまとめによると、新発田市では道路冠水で県道3カ所が一時通行止めとなった。村上市、新発田市、関川村では一時、土砂災害警戒情報も発表された。

 村上市は17日から18日にかけ、洪水の危険性が高まっているとして高根地区の163世帯、428人を対象に一時、避難指示を発令。高根区民会館に避難所を設け、計5世帯14人が身を寄せた。市によると、10棟で床下浸水、1棟で床上浸水の被害が出た。

 新発田市では、東新町2を中心に住宅76軒、作業場など2軒で床下浸水の被害があった。関川村は南中、蛇喰両地区を対象に一時、避難指示を出した。

 県によると新潟市西区では床上浸水が1軒あった。

 東北電力ネットワーク新潟支社によると、落雷による設備損傷の影響で、18日未明から正午にかけ県内は新潟市や新発田市を中心に約6800軒の停電も確認された。

 JR東日本新潟支社によると、羽越線や白新線などで特急と普通列車計44本が運休するなどし、約2万1000人に影響した。

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