大火で焼け野原となった新潟市の中心部=1955年10月

 新潟市中心部で約900棟を焼いた1955年の新潟大火の発生から、1日で70年となった。新潟大火では、日本海を北上していた台風による強風で火が燃え広がり、甚大な被害をもたらした。区画整理や建物の難燃化が進んだ現在でも、台風が重なると火災規模が拡大する可能性があるとして、新潟地方気象台や県は台風への備えや防火の重要性を訴えている。

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 新潟大火では、外灯の漏電により、医学町(現中央区)にあった県庁第3分館教育庁から午前3時前に出火。古町方面に燃え広がって住宅や官公庁、商店、工場など約900棟を焼き、都市機能が一時まひした。死者はいなかったものの約5900人が被災した。

 延焼の直接の原因となったのが、...

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