
あわしま牧場の発表会で、馬の世話をする「しおかぜ留学」の子どもたち=粟島浦村
粟島浦村が島外から小中学生を受け入れる「しおかぜ留学」の子どもが、2年連続で寮の定員に達しない状況になっている。村教育委員会は、留学生の通学先となる粟島浦小中学校の児童・生徒数に直結し、教員の確保や教育の質にも影響するとして懸念する。村教委は、馬の飼育活動など粟島留学の独自色をPRし、募集に力を入れたいとしている。(村上支局長・深沢智徳)
海を間近に望む場所にある粟島浦村のあわしま牧場で7月、毎年恒例の牧場発表会が開かれた。しおかぜ留学で親元を離れて暮らす小中学生10人が、日頃培った馬術の腕前を披露。集まった島民や家族から大きな拍手を受けた。
発表メンバーのリーダーを務めた粟島浦中3年の生徒(14)は東京都出身。騎手を志し、競馬学校での...
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