パートナーシップ協定を締結した徳島新聞社の池上治徳理事社長(左)と新潟日報生成AI研究所の鶴間尚社長=20日、徳島市の徳島新聞社
パートナーシップ協定を締結した徳島新聞社の池上治徳理事社長(左)と新潟日報生成AI研究所の鶴間尚社長=20日、徳島市の徳島新聞社

 新潟日報生成AI研究所(新潟市中央区)は20日、徳島県の地方新聞社、徳島新聞社(徳島市)と「地域共創 生成AIパートナーシップ協定」を締結した。徳島新聞社は、同研究所が提供する「新潟日報生成AI」と同様のサービスを開始するとともに、両社が連携して生成AI(人工知能)の普及推進と地域活性化につながる新規事業の創出を目指す。

 新潟日報生成AIは、新潟日報に掲載された記事データを生かして、生成AIとして活用できる。徳島新聞社も同様のシステムを構築し、徳島新聞の記事データを基にした生成AIサービスを近く開始する。

 同研究所がサービスの開発と営業を支援するほか、地域特有のデータやニーズに即し、生成AIを活用した新たな価値創出に両社が連携して取り組む。

 徳島新聞社で行われた締結調印式で、同社の池上治徳理事社長は「長年培ってきた情報ネットワークと、最先端のAI技術を掛け合わせることで、地域情報に新たな価値を創造し、徳島県の活性化に貢献できると確信している」と語った。

 徳島新聞社は、徳島県内で日刊紙「徳島新聞」を発行するほか、デジタル版や各種SNSで県内外へ地域情報を発信している。

 新潟日報生成AI研究所は、新潟日報社が100%出資する子会社で、AI関連企業のエクサウィザーズ(東京)と連携し、生成AI技術の研究開発と普及を推進している。地域情報に特化した生成AIの開発を通じて、地域の課題解決や活性化を目指す。

 同研究所と協力関係を結んだ地方新聞社は岩手日報社(盛岡市)と下野新聞社(宇都宮市)に続いて3社目となった。