社会福祉法人 恩徳福祉会
社会福祉法人恩徳福祉会(所在地:大阪府吹田市)は、この度、新潟県南魚沼産「コシヒカリ」、長野県白馬産「あきたこまち」、福井県産「あきさかり」を手がける生産者さんと直接契約を結び、お米の安定調達と品質管理を目的に玄米倉庫を新設いたしました。
当法人は、高齢介護施設や病院、保育園などを運営し、ご利用者様・園児の皆様に“美味しい食事”を日々お届けすることを大切にしています。
今回の取り組みは、新潟・長野・福井の名産地の生産者さんと直接連携し、食味を大切にしたお米を安定的に届ける体制を築いたものです。倉庫と精米機の導入により、食材管理を法人内で完結できるようになりました。精米したての美味しさをそのまま施設で提供。日々の食事をより豊かにするための新しい取り組みです。
近年の米価高騰に際しても、ご利用者の方々に美味しいごはんを届け続けたいという思いから、法人として生産者さんとの直接契約を選びました。生産者さんの顔が見え、どのように育てられたお米なのかを正確に理解した上で提供する。そこに大きな価値があると考えています。

契約生産者さんのこだわりと想い

当法人では、ご利用者様に「美味しいお米」をお届けするため、新潟県、長野県、福井県の生産者さんと連携を深めています。お米づくりへの熱い想いと当法人との取り組みについてお話を伺いました。
新潟県南魚沼産「コシヒカリ」生産者 
農事組合法人ライスセンター石打生産組合 組合長
飯酒盃(いさはい)大祐さん

組合長 飯酒盃(いさはい)大祐さん

背景の高い山々から常に雪解け水が注がれている


収穫した米を乾燥機へ

乾燥機の上部

「うちの米づくりは、毎日の田んぼの様子を見て、変化にすぐ対応することが大事なんです。田んぼひとつひとつ違うし、天気や気温も毎日変わるので、その時々で肥料や水の具合を調整しながら育てています。農薬は必要最小限にして、化成肥料と有機肥料をうまく組み合わせて、土もお米も元気に育つ環境を大事にしています。今までは、ほとんどJAや問屋さんを通してお米を出していましたが、恩徳福祉会さんと直接やり取りできるご縁をいただけて、本当にありがたく思っています。直接お話ししていく中で、生産者としての気持ちをわかってくれていると感じました。顔が見える関係って、安心してお届けできるお米づくりには欠かせないことだと思っています。私たちが丹精込めて育てた南魚沼産のコシヒカリは、安心して食べていただける自信があります。小さな田んぼだからこそ手間もかかりますが、風通しの良さを活かして病気や虫に強いお米を作っています。何より、食べてもらう皆さんが100年食べても健康に害がないことが一番大事だと思っているんです。ぜひ美味しいごはんを味わって、笑顔になってもらえれば、私たち生産者にとってこれ以上うれしいことはありません。」

長野県白馬産「あきたこまち」生産者
株式会社せせらぎ 代表
太谷敏也さん

株式会社せせらぎ 代表 太谷敏也さん

太谷農場の背景にそびえる山々


3000m級の山々から流れる水の恵

20tトラックに米を運び込む様子

「白馬の自然に囲まれた環境で、私は何よりも「味」にこだわった米づくりをしています。できるだけたくさん収穫するよりも、一粒ひとつぶにしっかり栄養が行き渡るように、あえて収穫量を少なくし、肥料の量も控えています。たくさん実らせるほど味が薄くなってしまうので、量より質を大切にしています。今回、恩徳福祉会さんへ直接お米をお届けできることになり、自分が育てたお米がどんな場所で、どんな方々に食べてもらえているのかを知ることができるのは、生産者として大きな喜びです。顔の見える関係があることで、より丁寧に、誠実に作り続けようという気持ちが高まります。
白馬の田んぼは、3000メートル級の山々から流れる雪解け水と、昼夜の寒暖差に恵まれています。その自然の力が、お米の甘みや香りを引き立ててくれます。そんな環境で育ったお米を、施設で過ごす皆さんや子どもたちに安心して食べてもらえたらうれしいです。そして、いつか白馬の風や山々にも触れて、この土地の恵みを感じていただけたらと思います。」

福井県「あきさかり」生産者
元慶
熊谷元記さん

屋号「元慶」の表札前にて

収穫の様子


稲穂

代々使われてきた農機具

「私たちの家は屋号を「元慶(げんけい)」といい、江戸末期からこの地で米づくりを続けてきました。代々受け継いできた歴史を胸に、いまもできる限り自分の目で一つひとつ確かめながら、種もみから育苗、稲刈りまで家族みんなで協力して大切に手をかけています。安心して召し上がってもらえるように、品質検査や色彩選別といった工程も丁寧に行い、納得できるお米だけをお届けすることを心がけています。今回の恩徳福祉会さんとの直接契約を通じて、顔の見える相手に自分たちのお米を届けられるのは、作り手としてとても大きなやりがいであり誇りに思っています。私自身、両親が介護施設でお世話になった経験があるので、ご利用者のみなさんに食を通じて少しでも安心や健康を届けたいと思っています。毎日の食事で喜んでもらえることが何よりの励みですし、これからも真心を込めてお米づくりを続けていきます。」

契約生産者さんのお米をより美味しく届けるために

契約生産者さんから届いた玄米は、当法人が新設した倉庫で大切に保管しています。各施設に設置された精米機で、食事提供の2日前に精米を行い、精米したてのお米を炊き上げてお届けしています。

新設の玄米倉庫

室温は常に13度に保たれている

職員が精米から炊飯、そして食卓での提供までを一貫して丁寧に管理しています。ご利用者様や園児の皆さんに、毎日の食事を美味しく、安心して楽しんでいただけるよう心を込めています。





食事は、体に必要な栄養をとるだけでなく、香りや食感を楽しみ、食卓を囲む時間を通して心を満たす大切なひとときです。当法人では、精米して間もないお米を使うことで、美味しさや香りをそのままに、五感で食事を楽しんでいただけることを目指しています。
その一杯のごはんが、笑顔を生み、食事の時間をより豊かにすることを願っています。










恩徳福祉会は、契約生産者さんをはじめとする食のパートナーと共に、「美味しいごはんのある食卓」を守り続けていきます。これからも丁寧な取り組みを通じて、日々の暮らしを豊かにする福祉サービスを目指してまいります。

■本件に関するお問い合わせ先

社会福祉法人恩徳福祉会
ヘッドオフィス:大阪府大阪市中央区安土町1-8-15 野村不動産大阪ビル12階
設立:1990年3月
事業内容:高齢介護事業、子育て支援・教育事業、医療事業
メールアドレス:press@ontoku.or.jp
コーポレートサイト:https://www.ontoku.or.jp
<公式SNS>
Instagram:https://www.instagram.com/ontokuwelfare
Twitter:https://twitter.com/ontoku_welfare
Facebook:https://www.facebook.com/ontoku
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