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【無錫(中国)2025年11月4日新華社=共同通信JBN】無錫はユネスコにより正式に認定され、「世界音楽都市」としてユネスコのCreative Cities Network (創造的都市ネットワーク)の一員となりました。これまで中国には文学、美食、映画、デザインなどの分野で18の加盟都市がありました。無錫は「世界音楽都市」として指定されたネットワークにおいて中国で最初の都市となり、ウィーンやリバプールなど76の都市に加わります。
長い間「中国民族音楽の故郷」として知られてきた無錫は、世界的に有名なミュージシャンのAbing(Hua Yanjun)を世に送り出しました。その二胡の並外れた技能と人生の試練への深遠な理解は、感動的な作品である「Erquan Yingyue」(「Moon Reflected on Second Spring=二泉映月」)に命を吹き込みました。1978年に日本の指揮者である小澤征爾(Seiji Ozawa)は「この音楽を真に鑑賞するには、人は跪いて聴かなければならない」と語りました。中国の二胡音楽作品トップ10のうち、8つは無錫で生まれています。
今日、無錫の音楽アイデンティティーは民族の伝統の枠を超えて広がっています。2023年に設立されたWuxi Symphony Orchestra(無錫交響楽団)は短期間で世界クラスの音楽家を魅了しました。上海や蘇州などの中国の都市を巡回したほか、フランス、ポルトガル、英国、日本など海外諸国でも公演しました。新しい無錫交響楽団コンサートホールは2026年1月1日に大々的にデビューする予定です。
無錫は音楽の伝統と教育を重視しています。民俗的なKunqu opera(崑曲歌劇)のサロンであるTianyun Societyは400年以上続き、また「Nightingale(ナイチンゲール)」 Youth Arts Program(青少年芸術プログラム)は44年間運営されています。この都市の音楽産業は370の企業と2079のトレーニング機関を抱え、年間約10億米ドルの付加価値を生み出しています。無錫はまた、楽器製造において世界をリードし、年間5万本の二胡のほか、ハーモニカやアコーディオン、ハープなどを生産しています。
無錫には国際的な音楽交流の長い伝統があります。Yang Yinliuはクリスマス音楽の中国化の先駆者となりました。自身が編集した聖歌集「Pu Tian Songzan(普天頌讚)」は今でも中国の教会で響き渡っています。Gu Yuxiuはベートーベンの「Ode to Joy(歓喜の歌)」を中国後に翻訳し、National Symphony Orchestra(国立交響楽団)と National Conservatory of Music(国立音楽院)を設立し、現代中国音楽教育と国際的な展開の基礎を築きました。
「Pearl of Taihu Lake(太湖の真珠)」として知られ、上海から高速列車で30分弱の無錫は、産業と商業の繁栄によって最も知られ、2024年のGDPは1兆6300億元、一人当たりのGDPは常に中国の最上位都市に名を連ねています。「世界音楽都市」という新たなアイデンティティーにより、増大する魅力に圧倒的な文化的側面が付け加えられます。
ソース:Wuxi City of Music Promotion Center










