置き配に関する調査結果
 置き配に関する調査結果
 置き配を巡る主な意見

 宅配便の「置き配」の本格普及へ、国がかじを切った。人手不足が深刻になる中でも、地域の物流網を維持するためには効率化は欠かせない。ただ、どこまで普及するかは盗難や破損など利用者の不安払拭が鍵を握る。

 ▽窮状

 「民間試算では2030年に各地方で約40%の輸送力不足が生じる」。国土交通省検討会は報告書で物流業界の窮状を強調した。インターネット通販が広がり、24年度の宅配便取扱個数は約50億個に上る。

 宅配大手は既に置き配を導入している。軽貨物ドライバーを対象に民間企業「ライナフ」が実施したウェブアンケートでは、約9割が「置き配を活用すると、1日の配達時間を30分以上短縮できる」と回答。労働時間の削...

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