
10月、鳥インフルエンザの陽性が判明した北海道白老町の養鶏場
高病原性鳥インフルエンザの防疫措置で、自治体職員が疲弊している実態が共同通信の調査で明らかになった。昨季900万羽超の鶏を殺処分した後となる今年は、鶏卵価格が10月として統計公表以来の最高値に。感染拡大は消費者に与える影響も大きい。早期の感染拡大防止が重要だが「自治体での対応は限界」との声もあり、識者は新たな防疫体制の構築が必要と話す。
▽専門部隊
「現場の光景を思い出し、涙が出る」。2022年度、殺処分に従事した佐賀県の職員から県の窓口に相談があった。食欲不振などを訴える職員の話を県の担当者が傾聴し、心理士への相談を勧めたところ最終的に症状は軽快したという。
同様に心身の不調を訴える相談は...
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