
2020年10月に北朝鮮・平壌の金日成広場で行われた軍事パレードに登場した短距離弾道ミサイル「KN24」(コリアメディア提供・共同)
ロシアが欧米の制裁をかいくぐり、砲弾は北朝鮮、無人機技術はイラン、精密機器は中国から調達する「分業」体制が明らかになった。これら闇の調達網はウクライナ侵攻を続ける「生命線」(ウクライナ当局)だ。ロシアが軍事技術の移転や兵器の実戦データの共有を進めているのは間違いなく、アジアの安全保障にも脅威になる。日米欧は制裁逃れを封じる有効策を打ち出せていない。
▽依存
ロイター通信は今年4月、北朝鮮が2023年9月から25年3月にかけ、60回以上にわたり計約1万6千個のコンテナを船でロシア極東の港へ運んだと報じた。衛星画像で追跡し、数百万発規模の砲弾が積まれていたと推計。極東からウクライナ国境近くの武器...
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