暮らしているテントの中で座るアブドラ君=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 暮らしているテントの中で座るアブドラ君=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 孤児施設のテント近くで遊ぶ子どもたち=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 他の子どもと遊ぶアブドラ君(中央手前)=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 孤児施設の子どもたち=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 手拍子するアブドラ君=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)
 食事の配給を受け取るアブドラ君=10月23日、ガザ南部ハンユニス(共同)

 パレスチナ自治区ガザでは10日、停戦発効から1カ月がたった。2年以上に及ぶイスラエル軍の攻撃で、パレスチナ人6万9千人以上が死亡。両親共に失った孤児は1万7千人に上るとされる。ガザ南部には、孤児の受け入れ施設がある。「みんな同じ境遇で共感し合える。戻る場所はない」。ある男児はこう語った。停戦後も変わらぬ孤児の暮らしを共同通信ガザ通信員が取材した。

 10月下旬、南部ハンユニスのテント群に、色とりどりの絵が描かれたテントが並んでいた。孤児施設「オンリー・サバイバーズ」。子どもたち約10人が合唱する。「私には、パレスチナ人の血が流れている」。力強い曲調や歌詞とは裏腹に、うつむきながら手拍子をする少...

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