
衆院予算委を終えた高市首相=11日午後
自民党と日本維新の会が10月の連立政権樹立時に合意した「衆院議員定数の1割削減」を巡り、温度差が目立ち始めた。自民は少数与党の苦境を踏まえ、今国会中の関連法成立は見通せないことから慎重な立場だ。維新は連立の「絶対条件」に掲げた経緯があり、前のめりの姿勢を崩さない。連立与党の火種となりかねない。
▽大変困難
「どのように削減していくかは各党で議論すべき事柄だ。まず与党の考え方を整理した上で、各党と真摯に議論したい」。高市早苗首相は11日の衆院予算委員会で、野党との合意形成を重視する意向を示した。10日の予算委では、臨時国会中の成立見通しを問われ「容易に実現する目標とは考えていない。大変困難だと...
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