大分市佐賀関の大規模火災現場(手前)=19日午前8時50分(共同通信社ヘリから)
 大分市佐賀関の大規模火災現場(手前)=19日午前8時50分(共同通信社ヘリから)
 大分市佐賀関の大規模火災現場=19日午前8時50分(共同通信社ヘリから)
 主な大規模火災

 大分市佐賀関で18日夕に発生した火災は、住宅など170棟以上が延焼し、周囲の山林や沖合の無人島にも飛び火した。近年で最も深刻な被害につながったのは、強風や乾燥に加え、老朽化した木造住宅の密集といった悪条件が重なったのが背景とみられる。同様の大規模火災は過去にも各地で続発しており、専門家は、初期消火の対応が難しくなる高齢化社会を意識した防災体制の構築が必要だと指摘する。

 ▽複合要因

 「民家がひしめき合って通路が狭く、消防車が入って行けなかった」。消火活動にあたった消防団員の50代男性は力なく語った。現場は古い基準で建てられた木造住宅が密集する地域。消防が十分に活動できる道幅が確保されていなかっ...

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