米カリフォルニア州サウスレイクタホの民家近くで出没したクマ=2025年11月(共同)
 米カリフォルニア州サウスレイクタホの民家近くで出没したクマ=2025年11月(共同)
 2025年11月、米カリフォルニア州のタホ湖周辺で、取材に応じるクマ保護団体「ベア・リーグ」のアン・ブライアント事務局長(共同)
 2025年11月、米カリフォルニア州のタホ湖周辺で、民家の出入り口に設置された電流ワイヤ。フックで取り外しができるようになっている(共同)
 2025年11月、米カリフォルニア州のタホ湖周辺で、取材に応じる「ベア・バスターズ」のライアン・ウェルチさん(共同)

 1頭のクマがつぶらな瞳でこちらを見つめていた。ここはアメリカのカリフォルニア州サウスレイクタホ。クマは、木々が生い茂る住宅街に建つ民家の玄関の約10メートル先にいた。隣家と隔てる柵のそばに横たわっている。じっとしている。最初は置物かと思ったほどだ。だがよく見ると、様子をうかがうように頭だけをわずかに動かしてきょろきょろしていた。

 日本でクマによる被害が深刻化する中、ある人気映画に登場する「大物マフィア」も住んだこのアメリカの山あいにある湖畔の街でもクマの出没例が近年増えている。ゴミをあさったり、民家に侵入したりする事案が増えるが、クマは以前から人里近くに生息し、身近な存在でもある。ここで活動...

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