外国人と日本人の増減の推移
 外国人と日本人の増減の推移

 日本各地で外国人住民の存在感が増し、過疎化が進む地域社会にとっては不可欠となりつつある。慣れない土地での生活を手助けすることが定着に向けた鍵となる。あまりにも増加ペースが速く、対応が追い付かないところもある。日本人の現役世代の人口が減る中、一部の自治体や企業は生活支援策の拡充やPR強化に乗り出し、地域の担い手を奪い合うような様相を呈している。

 ▽急減急増

 青森県の下北半島にある横浜町。この10年間で日本人住民は4823人から3922人へと2割ほど急減した。半面、外国人住民は9人から126人へと14倍に急増した。ある事業所の関係者は「この辺りは、本当に日本人の若者が少ない。もはや外国人は欠かせ...

残り1682文字(全文:1982文字)