
高市政権が抱える課題
高市政権発足から1カ月となった。高市早苗首相は好調な内閣支持率を背景に、トップダウンで保守色の強い政策を次々に打ち出す。無派閥だった自身の自民党内での基盤は脆弱だが、独断も目立つ。人気頼みの危うさを抱えながら、政権の安定化を図っていくことになる。世論の動向に神経をとがらせ、息の抜けない日々が続きそうだ。
▽不十分な議論
「物価高対応や外交など国家、国民のために懸命に働いてきた」。首相は政権発足から1カ月を迎えた21日、記者団に強調した。首相就任前から、予期せぬ公明党の連立政権離脱、日本維新の会との連立協議と判断を迫られる局面が相次いだ。
自ら連立政権合意書づくりを主導し、石破前政権が7月の参...
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