
パレスチナ自治区とイスラエルを隔てる分離壁=9日、ヨルダン川西岸ベツレヘム近郊(共同)
パレスチナ自治区ガザでは10月以降、形式的な停戦が維持されているが、ヨルダン川西岸ではイスラエル軍の占領が続く。占領を下支えする基盤が、当局が治安上危険だと判断した人物を無期限拘束する「行政拘禁」だ。西岸ベツレヘム近郊のパレスチナ人男性が刑務所での虐待や性加害の実態を語った。
▽性パーティー
「墓に入っているようだった」。パレスチナ解放のため、イスラエル軍の人権侵害を告発する活動家ムンジル・アミラさん(54)。難民キャンプで、拘束生活を振り返って表情を曇らせた。
拘束されたのはガザ戦闘開始直後の2023年12月。それまでにも5回収監されたが、今回は交流サイト(SNS)に戦時下のガザの子どもに...
残り774文字(全文:1074文字)













