G20サミットで演説する南アフリカのラマポーザ大統領=22日、南アフリカ・ヨハネスブルク(ロイター=共同)
 G20サミットで演説する南アフリカのラマポーザ大統領=22日、南アフリカ・ヨハネスブルク(ロイター=共同)
 G20サミットの記念撮影で手を取り合う各国の首脳ら=22日、南アフリカ・ヨハネスブルク(ゲッティ=共同)
 G20サミットで発言する高市首相=22日、南アフリカ・ヨハネスブルク(ロイター=共同)
 G20首脳会議の会場付近に掲示された星条旗=23日、南アフリカ・ヨハネスブルク(共同)
 G20サミットの特徴

 20カ国・地域首脳会議(G20サミット)はトランプ米大統領の圧力をはねのけて首脳宣言採択にこぎ着けた。国際協調に公然と反旗を翻す米国と、その他の国々との分断が鮮明となった。米国は来年の議長国として自国優先で会議を再編する考えで、多国間外交の場としてのG20の影響力は一段と低下しそうだ。

 ▽決意

 「アフリカと世界の人々の希望を背負っている。価値や威信を損なうことは許されない」。22日の会議冒頭、アフリカ初の議長国となった南アフリカのラマポーザ大統領は欠席した米国を暗に批判。その直後、宣言採択の方針を呼びかけた。

 異例の初日採択は、米国寄りの一部の国が反発を強める前に急いでまとめる狙いだったとの...

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