
関西電力が発電機や水車などの設備更新をする笠置発電所3号機=8月、岐阜県恵那市
政府は2月に閣議決定したエネルギー基本計画で、再生可能エネルギーと原発の最大限活用を掲げた。電力各社が発電効率アップのために進める水力発電所の設備更新(リパワリング)はこの計画に沿った取り組みだ。山間部に点在する発電所の維持管理や人材確保が課題で、運転や監視機能を都市部のオフィスに集約する工夫も見られる。
岐阜県恵那市の山間部、木曽川をせき止めたダムの水で電気をつくる関西電力笠置発電所は1936年に運転を始め、関西の経済発展を支えてきた。現在、3号機を改修中だ。
関電の計画では約54年使った3号機の水車ランナ(羽根車)を一回り大きく、より水を捉える設計に変更。発電機を最新型に切り替えた上で水...
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