
日米中の国旗(共同)
中国の習近平国家主席がトランプ米大統領と電話会談し、台湾問題を巡る中国の立場を訴えた。対中貿易交渉を最優先するトランプ氏は台湾関連の発信を避け、高市早苗首相の国会答弁を受けた日中対立にも距離を置く。中国は「トランプ氏の事実上の沈黙」(米専門家)を好機とみて攻勢をかけ、米国取り込みを狙う。米国と歩調の合わない日本は焦りがにじむ。
▽宣伝戦
「中国と米国はかつて肩を並べて軍国主義と戦った」。習氏が電話会談でこう訴えると、トランプ氏は「中国は第2次大戦で重要な役割を果たした」と応じた。習氏は台湾は歴史的に中国の不可分の領土だとする中国の立場を改めて主張し、トランプ氏懐柔を図った。
「トランプ氏の関...
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