
党首討論の主なやりとり
高市早苗首相は就任後初の党首討論に臨んだ。自身の台湾有事を巡る答弁の真意をただす立憲民主党の野田佳彦代表には持論を抑制し、慎重な答弁に終始した。悪化の一途をたどる日中関係を意識し、事態収拾を急いだ。所得税が生じる「年収の壁」引き上げを求めた国民民主党の玉木雄一郎代表とは共同歩調を取り、2025年度補正予算成立に向けて秋波を送った。
▽助け舟
「事前に政府内や自民党内で調整した上での発言ではなかったと思う。国益を損なう独断専行だったのではないか」。野田氏は26日の党首討論冒頭、台湾有事が集団的自衛権を行使できる存立危機事態に「なり得る」とした首相答弁を取り上げた。日中関係悪化の発端となったこの...
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