介護老人保健施設「パナケイア」で働く介護福祉士の呉玲さん(右)とベトナム人の同僚=10月、広島県呉市
 介護老人保健施設「パナケイア」で働く介護福祉士の呉玲さん(右)とベトナム人の同僚=10月、広島県呉市
 公共施設の清掃をするベトナム人技能実習生のチャン・マイさん=10月、山梨県韮崎市
 介護老人保健施設「パナケイア」で、利用者の手を握る介護福祉士の呉玲さん=10月、広島県呉市

 人手不足が深刻な現場に欠かせない外国人労働者が定着するよう、地方はさまざまな工夫を凝らす。給与で対抗できない分、福利厚生や、仕事への意欲を高める資格取得の奨励といった職場の魅力向上を模索する。文化の違いによるトラブルを防ぐため、関係者は受け入れ側の理解向上も必要だと指摘する。

 ▽指導者

 「給料はもうちょっと上がったらいいけど、ここはみんな優しいのが一番。教育や文化は中国と違うけど、子どもは広い世界の考えを学べる」

 広島県呉市の介護老人保健施設「パナケイア」で働く呉玲さん(40)は、中国に残してきた10代の子ども2人を年内に呼び寄せる計画だ。

 2019年に技能実習生として来日し、当初は広島県の...

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