
取材に応じるウクライナのイエルマーク大統領府長官(左)とルビオ米国務長官=23日、スイス・ジュネーブ(Martial Trezzini/Keystone提供・AP=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領が28日、懐刀のイエルマーク大統領府長官の解任に追い込まれた。米国がロシアとの和平案を示したのをきっかけに、交渉が動き出したさなかの更迭劇は政権にとって痛撃となった。ウクライナ政府高官は「国家存亡に関わる最大の国難に、ゼレンスキー氏は右腕を切り落とすしかなかった」と頭を抱えた。
▽内幕
20日、ゼレンスキー氏の与党「国民の奉仕者」は緊急会合を開いて、巨額汚職事件への対応を協議した。内幕を知る関係者によると、ゼレンスキー氏とイエルマーク氏も出席した。携帯電話の持ち込みは禁じられた。
ある議員からイエルマーク氏交代の可能性を問われたゼレンスキー氏は強い口調で否定。迫...
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