
「宮城こどもホスピスプロジェクト」が間借りした教会の一室で、スタッフと遊ぶ佐藤和さん(手前から2人目)=7月、仙台市
闘病中の子どもや家族の居場所となる「こどもホスピス」。開設に向けて、当事者や医療関係者を中心にしたNPO法人などが各地で奔走しているが、資金調達や認知度向上といった課題は多い。専門家は、自治体と医療、福祉など地域の多様な関係者の連携を進めて普及を図る必要があると指摘。国の支援充実も求めている。
▽独りぼっち
7月、仙台市内の教会に病気や障害のある子どもと家族が集まった。医療関係者らによるNPO法人「宮城こどもホスピスプロジェクト」が昨年4月から月2回、教会を間借りして運営し、看護師や保育士、教員らがスタッフとして関わる。
先天性水頭症によって運動機能などに障害のある佐藤和さん(7)はマットの...
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