2日、モスクワで記者団の質問に答えるロシアのプーチン大統領(AP=共同)
 2日、モスクワで記者団の質問に答えるロシアのプーチン大統領(AP=共同)
 2日、モスクワで記者団の質問に答えるロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)
 米和平案を巡る構図
 ロシア軍の侵攻状況

 ウクライナ侵攻を巡る米国の和平案に関し、ロシアのプーチン大統領が一切の譲歩を拒否した。汚職で揺らぐゼレンスキー政権につけ込むように戦況の優位性を誇示し、欧州を威嚇。トランプ米政権はロシアとウクライナの接点を見いだせず、早期の戦争終結を目指した仲介外交は再び空振りに終わった。

 ▽好機

 「欧州がトランプ大統領の提案を修正しようとする目的は、和平の妨害にほかならない」。プーチン氏は2日、米国のウィットコフ和平交渉担当特使との会談に先立ち、記者団に主張した。「欧州と戦うつもりはないが、彼らが望むなら直ちに戦う用意がある」と強弁する一幕もあった。

 ロシアは和平条件として全ての要求で妥協しない「最大主義...

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