2日、レバノン・ベイルートでミサを執り行うローマ教皇レオ14世(ゲッティ=共同)
 2日、レバノン・ベイルートでミサを執り行うローマ教皇レオ14世(ゲッティ=共同)
 2日、レバノン・ベイルートの空港で開かれたお別れ式典で演説するローマ教皇レオ14世(AP=共同)
 中東訪問に向かう特別機内で、同行記者らにあいさつするローマ教皇レオ14世=11月27日(共同)
 トルコ・イスタンブールのアリーナで大規模ミサを行うローマ教皇レオ14世(左)=11月29日(共同)
 トルコを訪問したローマ教皇レオ14世(右)と、エルドアン大統領=11月27日、アンカラ(共同)
 新旧教皇外遊の特徴(写真はゲッティ)

 ローマ教皇レオ14世がイタリア以外への初外遊となる6日間のトルコ、レバノン訪問を終えた。欧州や南米以外にも浸透を図るカトリック教会のグローバル化を意識し、米国出身者としてバチカンで普段使われるイタリア語ではなく主に英語で演説、発信力強化に努めた。戦禍が続く中東への訪問で前教皇フランシスコの「平和外交」を引き継ぐ姿勢も鮮明にした。

 ▽伝統脱却

 「政治、社会、宗教的な分断を克服し、和解と平和の名において新しい章を開く必要がある」。レオ14世は外遊最終日の2日、レバノンの首都ベイルートで執り行った大規模ミサの最後、英語に切り替えて語りかけた。

 今回の訪問中、十数回の演説や説教の大半は英語でこなした...

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