
高齢者医療費の窓口負担見直しについて議論した厚労省の社会保障審議会部会=4日午前、東京都千代田区
厚生労働省は、現役世代より低く抑えている高齢者医療の窓口負担を巡り、抜本的な見直し案を提起した。主に年金で暮らす高齢者に配慮してきた現行制度を一転、年齢を問わない応能負担を鮮明にする内容。背景には、日本維新の会が自民党と交わした連立政権合意書があり、高齢者医療を支える現役の負担軽減の主張を俎上に載せた。急激な負担増は高齢者の生活を直撃し、受診控えを招くとの懸念は根強い。
▽賛否
「少子高齢化で人口構造が大きく変化し、現役世代で支えられない」
「非常に大きな変化となり、生活に困る高齢者が出るのではないか」
4日に開かれた社会保障審議会の部会。厚労省案に賛否は割れた。
医療費(窓口負担と保険給付...
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